圧倒的表現力で描かれる「毒親」と子の物語

物語の前半は、いわゆる「毒親」をホラー調で描いていますが、後半に進むにつれて、作者自身の親への想いや、生きづらさが主題となり、この作品ならではの表現へと昇華していきます。 後半はセリフが少なく、絵だけで感情を訴えかけるシーンが多いため、漫画というよりもアート作品のような印象を受けます。 また、あとがきは単なる補足ではなく、むしろ「こちらが本編では？」と思うほどの鬼気迫る内容です。

私自身

私も主人公と同じです。この感情をどこにぶつけて良いのかわからない気持ち、誰にもわかってもらえない気持ち、生きる意味、、。何度●●未遂をした時のこと思い出しました。自分だけがわかってれば良い気持ちなんだけどこういう想いみたいなのを本にして色んな人の目にふれてもらえていること、とても素敵だなって心から思いました。こういう想いしてる人ってたくさんいるのかな。作者様ありがとうございます。

とても大切な作品

大好きな作家さんの一番大好きな作品の続編。 ちょっと前に当時のツイッタで燃えてたけど何が問題なのか分からなかった。だってジェンダーバイアスなんて絶滅した方が良いにきまってるから。かくいう自分も無自覚に古い価値観の呪いにかかったまま生きていることを知らされたり。人はいつからでも学べるし変われると思うので、間違いに気付いたら価値観をアップデートして自分も他人も大事にできる人になりたい。